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2015年アイビスサマーダッシュを制したベルカント
2015年アイビスサマーダッシュを制したベルカント

9位 ベルカント (2億6,070万3000円)

性別:牝馬
戦績:21戦6勝[ 6-2-1-12 ]
主な勝ち鞍:14年フィリーズレビュー(G2)、15年、16年アイビスSD(G3)

 可憐な2歳時から淑女となった5歳まで、毎年重賞を勝ち、特に夏に強かった”夏女”のベルカントが、第9位にランク入りした。

 2013年8月にデビューしたベルカントは父譲りのスピードで、5馬身差の圧勝。3戦目のファンタジーSでは、先手を取るとそのまま逃げ切って重賞初制覇を飾る。すると次走では、個性を活かせるとの理由で、牝馬限定戦の阪神JFではなく、当時は中山競馬場で行われていた朝日杯FSに出走する。レースではこれまで同様逃げたものの、最後は中山の急坂で失速、10着に敗れた。2歳戦は4戦2勝で約4700万円を獲得した。

 3歳ではフィリーズレビューから始動。これまでのハナを切るレースから一転、好位追走からの競馬となった。最後は内ラチ沿いから抜け出し、重賞2勝目を飾った。続く桜花賞は勝利したハープスターと共に、後方からの競馬となったが、最後まで伸び切れず10着。その後は休養を挟み、スプリント路線に舵を切るが勝てないレースが続き、この年は約6300万円の獲得に終わる。

 4歳時は夏のアイビスSDで1年5か月振りの勝利を飾ると、北九州記念も連勝して、サマースプリントシリーズのチャンピオンとなった。意気揚々とスプリンターズSに出走するが、道中4番手を追走したものの、直線では全く伸びず13着。巻き返しを誓った、京阪杯では4着に敗退。G1には手が届かなかったが、夏のチャンピオンになったこの年は、約7700万円を獲得した。

 5歳になったベルカントは、ドバイに遠征するが12着に敗れる。休養を挟み、夏のCBC賞で3着に入ると、アイビスSDは自慢のスピードを存分に発揮して連覇。次走の北九州記念は2着で、2年連続でサマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。ベルカントは、引退までに総額2億6,070万円の賞金を獲得した。

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