1位 グランプリボス (5億4,430万4800円)
性別:牡馬
戦績:38戦7勝[ 7-8-5-18 ]
主な勝ち鞍:10年朝日杯FS(G1)、11年NHKマイルC(G1)
スプリント戦を得意とした産駒が多いサクラバクシンオーにおいて、マイルG1を2勝して重賞5勝を挙げ、海外でも好走したグランプリボスが、第1位に輝いた。
デビュー戦は6番人気の評価ながら勝利すると、3戦目の京王杯2歳Sで重賞初勝利を飾る。2歳の頂点を決める朝日杯FSに出走し、ここで1着となりG1初制覇。サクラバクシンオー産駒として初のマイルG1を制し、最優秀2歳牡馬に選出された。この年は約1.1億円を獲得した。
3歳始動戦はスプリングSに出走。オルフェーヴルの4着に終わると、皐月賞は諦めて、NHKマイルCに出走すると、残り100m付近で一気に抜け出して勝利。G1・2勝目を挙げた。なお最優秀2歳牡馬がNHKマイルCを制したのは、初めてとなった。その後、欧州3歳マイル最強牡馬決定戦のセントジェームズパレスSに、日本調教馬として初めて出走した。レースでは怪物フランケルと共に道中2、3番手につけるも、直線で失速して8着に終わった。休養後、秋3戦目となる阪神カップで2着と、復調したこの年はG1を制し、約1.4億円を獲得した。
4歳では初のダート戦となったフェブラリーSは12着に終わると、13番人気の安田記念では直線、追い込むがクビ差届かず2着。秋にはスワンSでNHKマイルC以来の勝利を挙げると、マイルCSでは不利を受けながらも2着。この年はマイルG1連続2着もあり、約1.3億円を獲得した。
5歳時ではマイラーズCで重賞5勝目を挙げるが、安田記念、スプリンターズS、マイルCSで着外に終わる。翌年、6歳の安田記念では16番人気ながら、世界を制したジャスタウェイと接戦の末、2着と復活する。秋のスプリンターズSでも好位から脚を伸ばし4着に入着すると、引退レースとなった香港マイルでは3着と好走した。マイル路線で長きに渡り活躍したグランプリボスは日本、香港と合わせて、総額5億4,430万円を獲得した。
【了】
(文●目白明)