HOME » コラム » 5選 » 【最強香港馬 5選】あまりに強すぎた…日本馬の前に立ちはだかった伝説の香港馬たち » ページ 2

Beauty Generation (Photo by Vince Caligiuri_Getty Images)
Beauty Generation (Photo by Vince Caligiuri_Getty Images)

②美麗傳承(ビューティージェネレーション)

生年月日:2012年9月27日
毛色:鹿毛
父:Road To Rock
調教師:D.ヘイズ
産地:ニュージーランド
通算成績:41戦20勝[20-6-7-8]
主な勝ち鞍:2017,2018香港マイル、2018,2019香港チャンピオンズマイル

 次に取り上げるのは、「香港史上最強馬」の呼び声も高い、ビューティージェネレーション。ニュージーランド産馬のビューティージェネレーションは、2016年の年初に豪州でデビュー。豪州で2勝を挙げて豪ダービーに駒を進める直前で、香港への移籍となった。

 移籍2戦目で香港初勝利を挙げると、香港ダービーで3着。その後、重賞2勝を挙げて迎えた、5歳12月の香港マイル。日本からサトノアラジンが出走していたこのレースを制し、G1初制覇を飾る。翌年のチャンピオンズマイルを制してマイル路線の中心を確固たるものとした後は、破竹の10連勝。その中には、ヴィブロス、ペルシアンナイト、モズアスコットを返り討ちにした香港マイルや、単勝1.0倍の圧倒的な支持に応えたチャンピオンズマイルも含まれていた。

 しかし、7歳シーズンを迎えて衰えが出てきたのと、G2でかなりのハンデを背負わされるのが重なり、3着に敗れたシャティントロフィー以後は惜敗が続くようになる。3連覇を目指した香港マイルでは、日本のアドマイヤマーズに敗れて3着。

 同じく3連覇の懸かっていたチャンピオンズマイルでもサザンレジェンドに惜敗しての2着と、前年までの圧倒的な強さは影を潜めるようになる。それでも8歳まで現役生活を続け、最後は自身の引退レースとなった香港マイルを快勝した3つ下の新王者ゴールデンシックスティに、バトンを渡す形で現役を引退した。

 通算41戦20勝(豪州の成績も含む)、G1・8勝、重賞16勝を挙げた。香港で挙げた18勝はサイレントウィットネスの記録に並び、重賞16勝はサイレントウィットネス超え。賞金総額1億623万3750香港ドルと、当時の香港記録を大きく更新するものであった。現役引退後は、デビューの地である豪州に凱旋帰国。引退馬繋養施設で余生を送っている。

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