【フレンチデピュティ産駒獲得賞金トップ10】芝&ダート兼用の名種牡馬…産駒ナンバーワンに輝いたのは?
1997年にアメリカで種牡馬入りし、2001年に日本へ輸入されたフレンチデピュティ。計23年間、種牡馬として活躍した。04年にはJRAファーストシーズンリーディングサイアーの座にも輝き、国内ではG1馬を6頭輩出。今回は、そんな名種牡馬フレンチデピュティの産駒から、獲得賞金順にトップ10を紹介する。
10位 サイレントプライド(2億1,916万8,000円)
性別:牡馬
戦績:24戦8勝 [8-2-2-12]
主な勝鞍:08年富士S(G3)、ダービー卿CT(G3)
2歳7月デビューから6歳の秋まで芝マイル戦を主体に堅実に走ったサイレントプライド。生涯24戦で重賞2勝を挙げるなど2億円を超える賞金を稼ぎ出し、10位にランク入りした。
2歳時は2戦1勝で780万円を稼いだサイレントプライドだったが、骨折により復帰したのは約8か月半ぶりとなった3歳4月の条件クラスだった。2戦目で順当に2勝目を挙げると当時、JRA春の3歳ダート頂上決戦ともいえるユニコーンSに挑戦。ここで4着に好走して570万円を加算した後、7月の自己条件特別を快勝したが、再び骨折の憂き目にあう。
2965万円の獲得賞金だった3歳時を終え、4歳となったサイレントプライドは、いよいよ脂の乗った走りを披露することとなる。復帰戦の準オープンを勝ち切ってOP入りすると、ダービー卿CTから3戦連続で重賞に参戦し、4、2、3着と好走を続け3200万円強を加算。
降級した夏に、準オープンを単勝1.9倍の支持に応えて快勝後に挑んだのが、強豪が終結した夏の大一番、札幌記念だった。素質が買われ、2番人気の支持を集めたものの、11着に大敗し、デビュー12戦目で初の掲示板外という結果となってしまう。だが、休養明け初戦の年末、ディセンバーS(OP)を3馬身半差の楽勝劇で締めたこの年、9424万円の賞金を上乗せし、その実力は本物だということを証明した。
5歳時のサイレントプライドは、春にダービー卿CT、秋は富士Sと間隔が空きながらも重賞2連勝を決めるなど8戦して8338万円の賞金を獲得。サイレントプライドの現役最終年となった6歳時は、着差こそわずかだったものの着外が続いた。5戦して京成杯AHの5着が最高着順という成績に終わり、410万円を加算したのみだったが、引退後は乗用馬として重宝される存在となった。