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2017年NHKマイルCを制したアエロリット
2017年NHKマイルCを制したアエロリット

3位 アエロリット (4億9,764万8900円)

性別:牝馬
戦績:19戦4勝[ 4-7-1-7 ]
主な勝ち鞍:17年NHKマイルC(G1)、18年毎日王冠(G2)

 父クロフネと同じくNHKマイルCを制し、牡馬にも臆することなく立ち向かった芦毛の快速お嬢様、アエロリットが、第3位にランク入りした。

 デビュー戦を勝利したがその後は、条件戦、年が明けたフェアリーS、クイーンCと3戦連続で2着。なかなか勝ち切れなかったが、賞金を加算したことで、桜花賞へと出走する。初遠征となったこのレースでは、これまでの先行策とは異なり、後方からの競馬で5着に敗れた。

 その後アエロリットは、父クロフネも勝利したNHKマイルCに出走する。重賞未勝利ながら2番人気と高い評価を受けたアエロリットは、好位追走から直線で抜け出し、G1初制覇を達成。父クロフネとのNHKマイルC父仔制覇を達成した。この後、クイーンSでは古馬牝馬にも勝利したアエロリットのデビューからの獲得賞金は1.7億円を突破した。

 古馬になったアエロリットはマイルから中距離路線で大活躍を見せる。始動戦の中山記念で2着に入ると、安田記念では好位からレースを進めて、ゴール寸前でモズアスコットに差されたものの、クビ差の2着。秋の毎日王冠では、紅一点ながら鮮やかに逃げ切り勝利。牡馬にも引けを取らない走りを見せたこの年は、重賞2勝を挙げ、約1.5億円を稼いだ。

 5歳時では初海外遠征となるアメリカのペガサスワールドカップターフに出走。9着に終わるも賞金を約3800万円獲得した。帰国初戦のヴィクトリアマイルは5着に終わる。その後の安田記念では、当時の現役最強馬アーモンドアイには先着するが、マイル王インディチャンプにクビ差屈して、前年に続いての2着。毎日王冠2着後に迎えた天皇賞(秋)では、逃げの戦法から驚異の粘り腰を見せて3着。アーモンドアイ、サートゥルナーリアなど強いメンバー相手にも、好走を繰り返したアエロリットは、引退までに総額4.9億円を超える賞金を稼いだ。

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