HOME » コラム » 5選 » POG注目の的!ダービー馬の全弟など超有力馬がスタンバイ【現役GⅠ馬を兄姉に持つ2歳馬 5選】 » ページ 5

Forever Young(Getty Images)
2025サウジカップを制したフォーエバーヤング(Getty Images)

⑤ダーリングハースト(兄フォーエバーヤング)

父:エピファネイア
母:フォーエヴァーダーリング
生年月日:2023年4月11日
性別:牝馬
毛色:栗毛
調教師:国枝栄(美浦)

 今年のサウジCを制したフォーエバーヤングの半妹にあたる、ダーリングハースト。藤田晋オーナー所有の兄と違い、妹はサンデーレーシングで募集されており、価格は200万円×40口。フォーエバーヤングの活躍が反映されたタイミングということもあり、同じくサンデーレーシングで募集された半姉ブラウンラチェットの125万円×40口と比較しても、強気の値段設定となっている。
 
 母のフォーエヴァーダーリングは、アメリカでダートのG2を勝っている馬で、兄フォーエバーヤングもダートの舞台で世界と戦っている馬。ダート適性も気になるところであるが、父がリアルスティールからエピファネイアへと変わったこの馬は、ブラウンラチェット同様にまずは芝で、というのが基本的なスタンスとなりそう。

 所属厩舎は、兄が栗東・矢作厩舎に対して、妹は美浦・国枝厩舎所属。国枝厩舎は来年3月に定年を迎えるため、牝馬クラシック戦線に進むこととなれば、来年の牝馬クラシックの時期には新天地での戦いとなる。父エピファネイア×母父コングラッツという組み合わせは、過去にサンプルが1頭しかいないが、その1頭が昨年のダービー馬ダノンデサイルという、期待大の配合。

 既にゲート試験は合格しており、放牧を経て、現在は速い時計も出し始めている。馬格的にも、筋肉隆々の兄と比較して50キロほど小柄で、芝をこなせる軽さがありそうな体つき。再入厩後にスクミが出たとのことも、すぐに追い切りを再開しており、影響はほとんどなさそう。6月東京デビューを目指しているとの報道もあり、もうすぐターフでその走りを見ることができそうだ。

 このように、現役G1馬を兄姉に持つ2歳馬たちを紹介してきたわけだが、やはり競馬はブラッドスポーツと言われるだけあって、血統は大きなファクター。

 さらに、デビューする前に指名するルールであることが多いPOGにおいては、それがさらに顕著に表れる。今回紹介した5頭の中にも、兄姉に続いてG1馬となる馬が誕生するのか、楽しみにしながら成長を見守っていきたい。

【了】

(文●中西友馬

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