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2024年オークスを制した時のチェルヴィニア
2024年オークスを制した時のチェルヴィニア

④チェルヴァーラ(姉チェルヴィニア)

父:エピファネイア
母:チェッキーノ
生年月日:2023年3月26日
性別:牡馬
毛色:栗毛
調教師:松下武士(栗東)

 昨年の牝馬2冠馬チェルヴィニアの半弟にあたる、チェルヴァーラ。姉と同じくサンデーレーシングで募集されており、募集価格は300万円×40口。牡馬と牝馬の違いはもちろんあるが、姉が100万円×40口であることを考えると、なんと3倍の値段設定。これだけでも、サンデーレーシングの期待が見てとれる。

 母はフローラS勝ち馬で、オークス2着のチェッキーノ。さらにその母も重賞馬ハッピーパスという、筋の通った牝系出身。姉と比較すると、父はハービンジャーからエピファネイアへと変わり、所属厩舎も美浦・木村厩舎から栗東・松下厩舎へと変わっている。

 父が変わったことにより、父エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせとなったが、これは3冠牝馬デアリングタクトを筆頭に、OPクラスでの活躍馬を多数輩出している配合。この配合の活躍馬に牝馬が多いことは少し気になる点ではあるが、期待が持てる組み合わせとなっている。

 既にゲート試験は合格しており、サンデーレーシング所有の中でも早い仕上がり。姉同様に6月デビューとなる、宝塚記念デーの新馬戦を予定と報道されていたが、調整過程で捻挫を発症。一旦放牧に出して立て直すとのことで、デビュー予定は一旦白紙となっている。

 ただ、捻挫の程度は重症ではなく、軽い運動はできている様子。その点を鑑みると、遅くとも秋、早ければ夏の間にもデビューを迎えられそう。馬体重は現状で500キロ近くあるので、小柄ではない姉と比較しても、馬格に恵まれているチェルヴァーラ。スケールの大きい走りをするぶん、脚元にかかる負担も大きくなってくるのは仕方のないことで、早い復帰とデビューが待たれる。

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