近年は一口馬主が流行し、人気クラブの新規会員は出資するのも難しい現状となっている。さらにPOGもさまざまなサイトで行われており、デビュー前の2歳馬に対する関心は高まるばかりである。今回は、今年度のPOGでも人気を集めそうな注目2歳馬の中から、兄姉が現役G1馬である5頭をピックアップし紹介する。[2/5ページ]
②バートラガッツ(姉エンブロイダリー)

父:リアルスティール
母:ロッテンマイヤー
生年月日:2023年2月4日
性別:牡馬
毛色:鹿毛
調教師:池添学(栗東)
桜花賞馬エンブロイダリーの半弟にあたる、バートラガッツ。
姉エンブロイダリーと同じシルクレーシングでの募集で、ついた値段は6万円×500口の姉より高額となる、8万円×500口。牡馬であると考えれば大きな差ではないにせよ、総額1000万円高い募集価格となっている。
母のロッテンマイヤーも、シルクレーシングで募集された馬。
3歳時は忘れな草賞を勝利してオークスにも挑戦するなど、中距離戦線での活躍を期待されたが、古馬となってからは芝1400mで勝利。
潜在的な距離適性は、芝の短距離寄りである印象を受けた。
所属厩舎は姉が美浦の森一誠厩舎であるのに対して、弟は栗東の池添学厩舎。
父もアドマイヤマーズからリアルスティールへと変わっている。
芝のスピードタイプであった姉と違い、調教師コメントからもダートが合いそうとのこと。
姉同様のクラシック制覇を目指しての指名となると微妙なコメントではあるが、距離は姉より保ちそうとのことで、ダート3冠や海外遠征の賞金も加算されるルールであれば、指名する価値はありそう。
実際、父リアルスティール×母父クロフネの組み合わせは、大井に移籍したフェブランシェを代表に、ダートを主戦場としている馬が多数。
昨年10月に離断性骨軟骨症(OCD)の手術を受けているが、その後は順調に調整されている。
ただ、最初からダート戦狙いであれば、そこまで急いでデビューさせることはないとも考えられ、ダートの新馬戦が増えてきた時期に照準を合わせてきそうだ。



