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Dylan Thomas(Photo by Christopher Lee_Getty Images)
近親のDylan Thomas(Photo by Christopher Lee_Getty Images)

②カモンメーン

父:エピファネイア
母:ホームカミングクイーン
母の父:Holy Roman Emperor
性別:牡馬
生年月日:2023年3月29日
毛色:栗毛
調教師:【栗東】杉山晴紀
生産者:ノーザンファーム

 兄に2024年のスワンSを勝利したダノンマッキンリー、伯父には2007年の凱旋門賞を勝利したDylan Thomasがいるカモンメーン。近親には世界各地の重賞を制した馬が多数おり、2024年のセレクトセールで1億6000万円の値が付いたのも納得といえる血統構成だろう。

 そんなカモンメーンが持つクロスは、Northern Dancerの5×5×5のみ。だが、この血を内包する馬にはドゥラメンテやラブリーデイなど、クラシックディスタンスのカテゴリーで活躍する馬が非常に多い。更に、クラシックや八大競走などの大舞台で燃えるような面もあり、現在の日本競馬界では重要なインブリードといえそうだ。

 良血馬だけに気になるのは育成場での動きだが、関係者からも「フットワークが良く、併せた相手に余裕を見せるくらいの走りができる」「牧場内でも評価は高い」という話が出ている。これはスタッフからのお墨付きをもらっているとも受け取れるのではないだろうか。

 馬名由来は「信じられないほどの」という意味で登録されている。だが、曲名やサブカル系から馬名を取ることも多い藤田氏だけに、もしかするとHIPHOPのラッパー、D.Oの口癖である「カモン、メーン!」も関係しているかもしれない。

 ぜひ牧場で見せている「余裕のある走り」を競馬場でも見せ、ライバルたちに「カモン、メーン!」と言わんばかりのレースを見せてほしい。

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