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【日本ダービー】東京芝2400mは、ルメール様を信奉する者にとって“聖地”と呼ぶに値する舞台

明日はいよいよ競馬の祭典「日本ダービー」が開催される。ルメール様は前走で京都新聞杯を制したショウヘイに騎乗予定。ヴィクトリアマイルの勝利で、長いトンネルを脱出したルメール様には、もはや怖いものなどない。というわけで、今回は 『ルメール自信あります専門家』の中毒じゃない象さんが、ルメール様の東京芝2400mの成績を分析する。

2017年ダービーを制したCルメール騎手
2017年ダービーを制したCルメール騎手

ルメール信者にとって東京芝2400mは聖地

東京競馬場の芝2400メートルは、ルメール様を信奉する者にとって“聖地”と呼ぶに値する舞台だ。

東京2400メートルはコーナーを4回周る事、道中に緩やかな下り坂があること、そして最後に長い直線が待ち構えていることもあって、騎手のペース判断と馬の持久力・瞬発力が絶妙に試される。

ルメール様は馬を“我慢”させ、終いの直線で電撃のように弾けさせる技術にかけて、他者の追随を許さない。

だから「東京2400ならルメール様」というのはルメール信者の中では常識中の常識である。

単複回収率108%という異次元の成績
実際、ルメールさんのここ5年の東京2400mでの単複べた買いの回収率は108%。

その圧倒的カリスマにより、過剰人気が宿命づけられているルメール様において、回収率100%を超えるのは普通のことではない。

下記のデータを見てもらったら分かる通り、100%を超えているのは唯一東京2400mだけなのである。もうこの一点だけでもルメール様が東京2400mをいかに得意にしていることか分かるだろう。

ルメール様のコース別成績(過去5年)

コース 着別度数 単複回収値 勝率 連対率 複勝率
東京・芝2400 43-21-7-32/103 108 41.7% 62.1% 68.9%
阪神・芝1800外 7-8-8-15/38 93 18.4% 39.5% 60.5%
東京・ダ1300 8-4-6-14/32 92 25.0% 37.5% 56.3%
札幌・芝1200 8-6-4-23/41 87 19.5% 34.1% 43.9%
東京・ダ2100 22-12-9-36/79 87 27.8% 43.0% 54.4%
中山・芝2200 9-4-7-18/38 85 23.7% 34.2% 52.6%
中山・芝1200 10-6-3-22/41 85 24.4% 39.0% 46.3%
東京・芝2000 43-23-20-40/126 84 34.1% 52.4% 68.3%
東京・芝1600 69-49-34-83/235 82 29.4% 50.2% 64.7%
札幌・ダ1700 17-9-7-35/68 81 25.0% 38.2% 48.5%
札幌・芝1500 8-7-6-19/40 80 20.0% 37.5% 52.5%
中山・ダ1200 36-14-14-66/130 79 27.7% 38.5% 49.2%
東京・芝1800 48-41-25-62/176 77 27.3% 50.6% 64.8%
東京・芝1400 36-31-17-63/147 76 24.5% 45.6% 57.1%
函館・芝1800 8-8-4-13/33 75 24.2% 48.5% 60.6%
中山・ダ1800 45-27-16-74/162 74 27.8% 44.4% 54.3%
阪神・ダ1800 12-9-8-26/55 72 21.8% 38.2% 52.7%
東京・ダ1600 63-45-34-123/265 72 23.8% 40.8% 53.6%
東京・ダ1400 39-18-15-84/156 71 25.0% 36.5% 46.2%
阪神・芝1600外 9-10-7-25/51 71 17.6% 37.3% 51.0%

そして、この43という勝利数も実は意味不明な数字である。

東京2400mの勝利数ランキングを出してみると、2位の田辺裕信、ダミアン・レーンは9勝しか挙げられていない。もうダブルスコア、トリプルスコアどころの騒ぎではない。もう東京2400mはルメール様のためにあるといって過言ではないのだ。

ルメール様の東京2400m勝利数(過去5年)

騎手 勝利数
ルメール 43勝
田辺裕信 9勝
レーン 9勝
戸崎圭太 8勝
川田将雅 6勝
横山武史 6勝
三浦皇成 6勝
M.デム 5勝
菅原明良 4勝
和田竜二 4勝

春の大一番・日本ダービーはまさにそのホームグラウンドである東京2400mで行われる。

だが、騎乗馬ショウヘイがきさらぎ賞で完敗したこともあってか、現時点で想定6番人気という嘘みたいな低人気になっている。

――信者にとってめったにめぐってこない“奇跡の値札”である。

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