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2012オークスを制したジェンティルドンナ
2012オークスを制したジェンティルドンナ

3位:2分23秒6
2012年ジェンティルドンナ (天候:晴 馬場:良)

 第3位は、2012年ジェンティルドンナが記録した2分23秒6だった。

 2012年に勝ったジェンティルドンナは、桜花賞を勝利したが、初の関東遠征に加えてキャリア5戦全てで、1600mを使われていたことで、いきなり800mの延長は厳しいのではないかという予想だった。しかし、フタを開けてみたら、5馬身差の圧勝で、牝馬2冠を達成した。

 フローラSを差し切ったミッドサマーフェアが単勝オッズ3.3倍の1番人気、桜花賞2着のヴィルシーナが3.6倍と2番人気、ジェンティルドンナは5.6倍の3番人気に甘んじたレース。スタートするとマイネエポナが先手を取り、これにエピセアローム、オメガハートランドが続いた。前半1000mが59秒1という速いタイムで流れる中、人気のミッドサマーフェア、ヴィルシーナは中団8番手あたりから、ジェンティルドンナは後方14番手での待機となった。

 先頭のマイネエポナが依然、引っ張る展開で4コーナーから最後の直線へ。ここで後方4番手に位置していたジェンティルドンナが、大外から一気に仕掛る。鋭い脚で猛然と追い込み、他馬を交わすと残り200mで先頭に立った。上がり34秒2という末脚を披露したジェンティルドンナが、最後は2着のヴィルシーナに5馬身差をつける圧勝。戦前の距離不安を黙らせる圧巻の走りをみせ、2分23秒6という従来のレースレコードを1.7秒も更新するタイムで、史上13頭目の牝馬2冠を達成した。

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