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2024年オークスを制した時のチェルヴィニア
2024年オークスを制した時のチェルヴィニア

6位:2分24秒0
2024年チェルヴィニア (天候:雲 馬場:良)

 第6位は、2024年チェルヴィニアが記録した2分24秒0だった。

 2024年に勝ったチェルヴィニアは、前走、約5カ月振りに出走した桜花賞で13着と大敗。84年のグレード制導入以降、桜花賞2桁着順から優勝したのは、13年メイショウマンボのみだったが、鮮やかに差し切って、史上2頭目となる桜花賞2桁着順からオークス勝利を収めた。

 スタートするとショウナンマヌエラとヴィントシュティレが激しくハナを争い、6馬身開いて3番手にタガノエルピーダ、5番手にクイーンCを勝ったクイーンズウォークがつけ、桜花賞馬ステレンボッシュが9番手、それを後方で折り合いながらチェルヴィニアが続いた。前を走る2頭が飛ばして、1000mの通過が57秒7とハイペースの展開となり、3コーナーを過ぎてヴィントシュティレが単独先頭に立つ。後続に5馬身の差をつけたが、4コーナーから後続が前進して差が詰まり、迎えた直線。

 各馬横に広がり、先頭にはランスオブクイーンが立ったが、その外からクイーンズウォークが迫り、内の狭いところからステレンボッシュが割ってきた。さらに外からはチェルヴィニアが一気に脚を伸ばす。残り200mを切って、牝馬2冠を狙うステレンボッシュが一旦は先頭に立つも、外からチェルヴィニアが物凄い脚で襲いかかり、最後はステレンボッシュを差し切って、2分24秒0のタイムでゴール。桜花賞13着から巻き返して、樫の女王の座に輝いた。

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