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2020オークスを制したデアリングタクト
2020オークスを制したデアリングタクト

8位:2分24秒4
2020年デアリングタクト (天候:晴 馬場:良)

 第8位は、2020年デアリングタクトが記録した2分24秒4だった。

 2020年に勝ったデアリングタクトは、雨の影響で馬場が渋った桜花賞を制し、ここまで3戦3勝。未知なる2400mに挑み、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で行われた一戦を制して、史上2頭目となる無敗での牝馬2冠制覇を達成した。

 桜花賞とは打って変わって、快晴の良馬場で行われた、世代の女王決定戦。桜花賞3着のスマイルカナが先手を取り、ウインマリリンが2番手に付ける。単勝1.6倍と断然の人気に支持された牝馬2冠を狙うデアリングタクトは、中団の内に構えた。1000mを59秒8で通過すると、逃げるスマイルカナが1馬身ほどリードを保って、4コーナーを通過。依然、デアリングタクトは中団で脚を溜めて、迎えた直線。

 各馬横一線に広がると、3、4コーナー中間から2番手につけていたクラヴァシュドールが、先頭に並び掛けるが、すぐさまウインマイティ―が先頭を奪い、突き抜ける。レースは残り200mを切って、馬場の中央から馬群を割って、デアリングタクトが一気に脚を伸ばしてきた。ゴール直前、先に抜け出していたウインマイティ―、最内を突いたウインマリリンとの接戦を制した、デアリングタクトが差し切って、1着でゴール。
 
 2分24秒4のタイムで、史上15頭目の牝馬2冠を、63年ぶり史上2頭目となる無敗で達成した。

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