ルメール様にとってのBコース替わり
そして、今回のヴィクトリアマイルで見逃せない点が、Bコース替わりである。
こちらは知らない信者の方も多いかもしれないが、庭としている東京コースの中で、Aコースでの開催時は成績が下がるというルメール様の特色がある。
■ルメール様の東京競馬場コース区分別成績(芝)過去5年
コース区分 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
東京・A | 49- 41- 29- 73/192 | 25.50% | 46.90% | 62.00% |
東京・B | 67- 41- 22- 72/202 | 33.20% | 53.50% | 64.40% |
東京・C | 59- 36- 31- 74/200 | 29.50% | 47.50% | 63.00% |
東京・D | 70- 47- 26- 67/210 | 33.30% | 55.70% | 68.10% |
東京芝がAコースで開催されるのは、基本的に開催序盤。
芝コースが綺麗なため、基本的に各馬は内を進もうとするため、馬群が密集しやすい。ルメール様のように先行馬の後ろにじっと控え、脚を溜める騎手にとっては、どうしても進路が詰まりやすく、能力を出し切れない恐れがある。
だが、 Bコースで開催される頃には、馬場はより均質になり、進路選択の自由度が広がる。それにより、 「包まれる不運」は減り、「脚を伸ばす場所」が確保される。つまりルメール様の騎乗スタイルと最も噛み合う舞台になるのだ。
アスコリピチェーノと久しぶりのG1を
今回ルメール様の手綱に託されるのは、女王アスコリピチェーノ。
ルメール様騎乗時は3-1-0-0と崩れたことはない。
NHKマイルCでは2着に敗れたが、それは前が壁になる不利があってのもの。もし前が開いていたら、ジャンタルマンタルとも接戦を演じたに違いない。
そして、あのレースがAコースでの開催だったことを思い出していただきたい。
今回はBコース開催ということで、勝つために必要な条件は、すべて揃ったといえるだろう。
もう、何も足りないものはない。
ヴィクトリアマイル、ついにルメール様が覚醒されるときがやって来た。
どうか、今度こそ。
東京の直線は、貴方のもの。
我ら信徒の祈りが、ルメール様に届きますように。
◎アスコリピチェーノ
【了】
(文●中毒じゃない象さん)
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