6位 オフサイドトラップ(4億3,625万円)
———
性別:牡馬
戦績:28戦7勝 [7-8-5-8]
主な勝ち鞍:98年天皇賞・秋(G1)
———
トニービン2世代目産駒の代表馬となったオフサイドトラップが6位にランク入りした。2歳から7歳までオープンの第一線で息の長い活躍をみせ、生涯で28戦を走り切り、実に4億3625万円の賞金を稼ぎ出した。
“怪物”ナリタブライアンと同世代だったオフサイドトラップは、若葉S(OP)を勝って日本ダービーにまで駒を進めるなど早期から活躍しをみせた。だが、重賞を勝つまでには至らず。3歳時に5045万円を稼いだが、右前脚屈腱炎の影響で4歳、5歳とそれぞれ3走、2走に終わり、合計で4000万円強の賞金加算に終わる。
6歳時は、前半戦のみ6走の稼働となり、中山記念とダービー卿CTで連続2着に好走するなどで6987万円ほどの賞金を上乗せし、7歳を迎えた。
堅実な走りをみせる一方で、常に脚元との闘いを余儀なくされた中、6歳まで重賞未勝利だったオフサイドトラップが「不屈の魂」をみせつけたのが、現役最終年となる1998年だった。
3月の東風S(OP)から始動し、七夕賞、新潟記念、そして天皇賞(秋)の重賞3連勝を含む8戦をコンスタントに消化。8歳馬での天皇賞(秋)制覇は史上初の快挙となった。暮れの有馬記念まで走り切り、この年だけで2億6929万円もの大金を稼ぎ上げて、波乱万丈の長い現役生活を終えた。