9位 エアダブリン(3億5,103万9,000円)
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性別:牡馬
戦績:15戦5勝 [5-2-5-3]
主な勝ち鞍:94年青葉賞(G3)、ステイヤーズS (G3)、95年ダイヤモンドS(G3)
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ダンスインザダークなどサンデーサイレンス産駒のG1馬3頭を輩出した名繁殖牝馬ダンシングキイから誕生した最初の実績馬が9位に入ったエアダブリンである。
エアダブリンは、生涯15戦すべてのレースで掲示板内を確保し、全レースで賞金を上乗せした。2歳10月のデビュー戦で5着に敗れるも、順調な成長曲線を描き迎えた5戦目のダービートライアルの青葉賞を快勝する。4000万円を加算し、ここまで獲得賞金額は6000万円ほど。
単勝21.0倍の4番人気で挑んだ日本ダービーは怪物ナリタブライアンには離されたが、2着を確保し5200万円を手にした。逆転候補として期待された秋だったが、セントライト記念、京都新聞杯、菊花賞と連続3着とライバルには水を開けられる結果となるも、3戦の合計額は6500万円弱の賞金だった。
次走のステイヤーズSを快勝し、ステイヤーとしての資質の高さを見せつけて3歳を終え、この年は7戦を走り、2億1750万円ほどの賞金獲得に成功した。
飛躍が望まれた4歳時は、初戦のダイヤモンドSを快勝すると、天皇賞(春)へ直行。有力各馬が軒並み良い結果を残せず迎えた関係もあり、単勝3.5倍で1番人気の支持を集めた。しかし結果は、好位追走も伸び切れずの5着。続く宝塚記念でも3着に敗れ、両レース合わせて約4700万円の賞金加算のみに終わった。
屈腱炎を患い、2年近くもの長い休養後に復帰した6歳時は、メトロポリタンSで2着、続く目黒記念でも3着に好走し、2500万円弱の賞金を得たものの、屈腱炎が再発してしまい引退。
奥の深い血統と馬体を誇っていただけに、本当の実力がどれほどであったかはベールに包まれたままの種牡馬入りとなった。