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【トニービン産駒獲得賞金トップテン】東京コースの信頼度はMAX!“凱旋門賞馬”の最高傑作とは?

text by TOM

アイルランド生まれのトニービンは、凱旋門賞を制すなどG1を6勝する活躍をみせた。日本で種牡馬入り後は、1994年にリーディングサイアーの座を獲得。サンデーサイレンス、ブライアンズタイムとともに種牡馬“御三家”の一頭として一時代を築いた。そんな名種牡馬トニービンの産駒トップ10を獲得賞金順に紹介する。

2004年京都大賞典を制した時のナリタセンチュリー
2004年京都大賞典を制した時のナリタセンチュリー

10位 ナリタセンチュリー(3億2,387万円)

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性別:牡馬
戦績:23戦8勝 [8-4-2-9]
主な勝ち鞍:04年京都大賞典(G2)、05年京都記念(G2)
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 強豪との対戦だった京都競馬場の2大G2レースを制すなど、当地で4勝を挙げ、複勝率66.67%の実績を残したナリタセンチュリーが、第10位にランク入りした。

 ナリタセンチュリーは、3歳の2002年1月にデビューし、ダートの3月に初勝利を挙げるまで4戦を要した。しかし、格上挑戦となったオープンの若草Sでは単勝35.5倍で12頭立て10番人気の低評価を覆すような鋭い差し脚を発揮して4着に入り、将来に期待を抱かせる結果をもたらした。この後は長い休養に入ったナリタセンチュリーの賞金獲得は、この年1470万円に留まった。

 4歳時は安定感抜群で、格上挑戦した金鯱賞(7着)以外は条件クラスでの戦いではあったが、5戦3勝で3729万円の賞金ゲットとなった。

 ナリタセンチュリーにとって完全に充実期に入ったのが5歳時。この年、初っ端から条件クラスを連勝しオープン入りを果たすと、中京記念(2000m)で2着に好走。3月時点の同レースまでに5000万円を上積みし、その後、天皇賞(春)でも5着に入り賞金1300万円ほどを加算。

 秋初戦となった京都大賞典では、のちに秋の古馬3冠を制したゼンノロブロイを下し、ジャパンCでも5着に好走。あわせて約1億円を手にすることになる。

 6歳時はわずか2戦のキャリアながら京都記念を勝利し、さらに長期休養明けとなった7歳時には天皇賞・春(12着)を叩いて迎えた宝塚記念で、10番人気の低評価ながら、凱旋門賞への壮行レースとなったディープインパクトの2着に食い込んだ。

 この2年の合計獲得賞金は、わずか4戦ながら、1億2000万円弱を手にして引退。生涯で3億2387万円の賞金を獲得し、種牡馬入りを果たした。

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