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アパパネ(写真左)とストレイト(写真右)
アパパネ(写真左)とストレイト(写真右)

6位: 1分31秒9
2011年 アパパネ     (天候:晴 馬場:良)
2015年 ストレイトガール (天候:晴 馬場:良)

 第6位は、2011年アパパネ、2015年ストレイトガールが記録した1分32秒2だった。

 2011年に勝ったアパパネは、前年、史上3頭目となる牝馬3冠を達成して、充実期を迎える古馬シーズン。前年の覇者で年度代表馬でもあるブエナビスタとの女傑対決を制し、G1・5勝目を挙げた。

 単勝オッズ10倍以下は、1番人気で1.5倍のブエナビスタ、2番人気4.1倍のアパパネの2頭のみで、文字通り”女傑対決”に注目が集まったレースは、オウケンサクラの玉砕覚悟ともいえる大逃げから始まった。前半800mの通過が44秒6のハイペースと、先頭が飛ばす中でも、アパパネはスムーズに折り合いをつけて中団に待機。

 対するブエナビスタはその直後を追走する。直線に入り先頭で逃げ粘るオウケンサクラを、残り300mあたりから早めに仕掛けたアパパネは、残り100mを切って先頭に立つと、ブエナビスタの猛追を粘り込み、1着でゴール。女傑対決を制した牝馬3冠馬がG1・5勝目を飾った。

 2015年に勝ったストレイトガールは、JRAのG1史上最高配当となった超波乱のレースを制した。

 スタートすると、最低人気のミナレットが抜群のダッシュでハナを切り、単独2番手にケイアイエレガントがつき、ストレイトガールは好位につけた。前半800mを45秒5と平均ペースで進むと、先頭のミナレットは後続に4、5馬身ほどのリードで直線に入る。

 残り200m付近になってミナレットの脚が鈍ると、ケイアイエレガントとストレイトガールが猛然と追走。残り100mを切ってケイアイエレガント先頭に立ったが、最後の最後でストレイトガールが外から襲いかかり、ケイアイエレガントを捕らえてゴールイン。

 ストレイトガールが悲願のG1初制覇を果たした。2着には12番人気のケイアイエレガント、3着は18番人気のミナレットが入り、3連単は2070万5810円という、JRAのG1史上最高額配当となった。

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