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ソングライン(写真左)とソダシ(写真右)
ソングライン(写真左)とソダシ(写真右)

7位: 1分32秒2
2022年 ソダシ(天候:雲 馬場:良)
2023年 ソングライン(天候:雨 馬場:良)

 第7位は、2022年ソダシ、2023年ソングラインが記録した1分32秒2だった。

 2022年に勝ったソダシは、18頭中16頭が重賞ウィナーという豪華メンバーで争われたヴィクトリアマイルを、3戦3勝と得意の芝マイル戦で本領を発揮して、完勝した。

 ゲートが開くとレシステンシア、ソダシが先頭を争ったが、ローザノワールがこれに加わり先頭に立つ。レシステンシア、ソダシは2番手に控え、外からはレイパパレも前へと進出した。その後ろには牝馬3冠馬デアリングタクトが続いた。

 前半800mの通過タイムは46秒3と平均ペースで進むと、先頭のローザノワールが3馬身ほどのリードを保ち、4コーナーへ。 2番手にレシステンシア、3番手にレイパパレ、4番手にソダシの順で最後の直線。好位に位置したソダシが、ジリジリと脚を伸ばすと、残り200mを切った所で抜け出し、後続を引き離して1着でゴール。前年の桜花賞以来の、G1・3勝目を手にした。

 2023年に勝ったソングラインは、サウジアラビア遠征から帰国後初戦として出走。小雨が降るコンディションの中、3勝を挙げている得意の東京芝1600m戦で、G1・2勝目を挙げた。

 スタートは最内枠からロータスランドが押してハナに立ち、2番手にサウンドビバーチェ、外から連覇を狙うソダシが並びかけた。ソングラインは中団9番手あたりを進む。前半800mの通過は46秒2とややゆったりした流れで最後の直線に入ると、ソダシが馬場の中ほどを通りじわじわと先頭に並びかける。スターズオンアースも良い手応えで追いかける。残り200mでソダシが先頭に立つが、内から伸びてきたのがソングライン。押し切ろうとするソダシに対し、内から襲いかかったソングラインが、ゴール寸前で差し切り。前年の安田記念に続くG1・2勝目を手にした。

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