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ヴィルシーナ(写真左)とジュールポレール(写真右)
ヴィルシーナ(写真左)とジュールポレール(写真右)

8位: 1分32秒3
2014年 ヴィルシーナ (天候:晴 馬場:良)
2018年 ジュールポレール (天候:雨 馬場:稍)

 第8位は、2014年ヴィルシーナ、2018年ジュールポレールが記録した1分32秒3だった。

 2014年に勝ったヴィルシーナは、前年に続き史上初となるヴィクトリアマイル連覇を達成。前年の優勝タイムに続きランクインとなった。だが、前年の勝利から6戦して未勝利。そんな状況からか、11番人気の低評価だったが、それをあざ笑うかのような復活劇を演じた。

 スタートするとヴィルシーナが予想外の逃げの手を打ち、積極的にハナに立った。後続5番手で、内ラチ沿いにメイショウマンボ、外からホエールキャプチャが追いかけ、その後ろにストレイトガールも追い上げてくる展開となった。前半800mを46秒2とマイペースでレースを進めたヴィルシーナは、直線。メイショウマンボ、ホエールキャプチャ、ストレイトガールといった人気馬が追い上げたが、これらの追撃を振り切り1着でゴール。1分32秒3で勝利したヴィルシーナは、前年のレースから1年振りの勝利を飾った。

 2018年に勝ったジュールポレールは、今回のランキングで唯一の“稍重”でのランクインとなった。これまで重賞未勝利だったが、前年3着と実績あるコースで、G1ウィナー5頭を含む、ハイレベルなメンバー相手に勝利を挙げた。

 大粒の雨が降る中、スタートすると、カワキタエンカがハナを切り、アエロリットがこれを追走する。ジュールポレールはレーヌミノル、レッツゴードンキの2頭の桜花賞馬と同位置で好位につけた。その後ろからオークス馬ソウルスターリングが追いかけ、連覇を狙うアドマイヤリードは中団に位置して、前半800m46秒8で進んだ。

 直線に入るとアエロリットが抜け出すが、中団で脚を溜めていたジュールポレールが、外から追い上げて先頭に立つ。最後はリスグラシューを鼻差抑えて、重賞初制覇をG1で飾った。

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