HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » もはや第二の戦場…?国内最強の“種付け王”はどの馬か…【2024年種付け頭数ランキングトップテン】 » ページ 10

2013年ベルモントSを制したパレスマリス (Photo by Mike Stobe/Getty Images)
2013年ベルモントSを制したパレスマリス (Photo by Mike Stobe/Getty Images)

1位 パレスマリス(262頭)

 パレスマリスが262頭の種付け数で、2位のダノンレジェンドに13頭差をつけて堂々トップに輝いた。

 国内では2024年が供用初年度となったが、生産地の米国で種牡馬として8年稼働し、多くの実績を残してきた。パレスマリスの父はCurlinで、米国での競走馬時代はベルモントSなどG1を2勝した。母のパレスルーマーは日本に輸入され、天皇賞(春)を勝ったジャスティンパレスやステイヤーズS勝ちのアイアンバローズを輩出と、産駒たちが大活躍中である。

 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスがパレスマリスの日本への導入を決定的にさせたのは、日本におけるパレスマリス直仔たちの活躍ではなかろうか。これまでに日本で血統登録された産駒は7頭いたが、すべての馬が勝ち上がっている。さらに23年の朝日杯FSを勝ち、その後もNHKマイルCを制したジャンタルマンタルが登場し、同期のノーブルロジャーはG3のシンザン記念を勝利した。

 パレスマリスの24年度種付け料は350万円で、交配相手もG1馬の存在こそないが、芝&ダートの重賞ホースらバラエティーに富んだ顔ぶれが名を連ねている。

 デイリー杯2歳Sの覇者ホウライアキコや中山牝馬S勝ち馬のランブリングアレー、G3のアイビスサマーダッシュと北九州記念を制したダイメイプリンセス、クイーンSを勝ったレッドアネモスらのほか、15年のヴィクトリアマイルで最低人気ながら3着に入って大波乱を演出したことが印象的なミナレットらJRAの芝重賞活躍馬が多数。

 また、日本テレビ盃(Jpn2)など交流重賞5勝を挙げる活躍をみせたサルサディオーネや、JBCレディスクラシックなど交流重賞4勝のアンジュデジール、クイーン賞(Jpn3)勝ちのクレイジーアクセルらダートで実績を残した牝馬たちも数多く交配されている。

【了】

(文●TOM

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10