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1991年天皇賞(秋) をプレクラスニーで制した江田照男騎手
1991年天皇賞(秋) をプレクラスニーで制した江田照男騎手

2位 江田照男(19歳8カ月)

●デビューから1年7カ月
●1991年天皇賞(秋) プレクラスニー

 ”エダテル”の愛称でファンに親しまれている、江田照男騎手は、2025年の現在でも現役を続け、35年目のシーズンを迎えた。これまでに通算900勝以上を挙げ、長きにわたり活躍を続けている。彼のG1初勝利は、デビューから1年7カ月後の1991年10月、19歳8カ月で挑んだ天皇賞(秋)だった。

 1990年にデビューした江田騎手は、デビュー1年目に重賞初勝利を挙げ、27勝で関東新人騎手賞を獲得。2年目も順調に勝ち鞍を重ね、その年にG1初騎乗となる天皇賞(秋)にプレクラスニーと挑んだ。1番人気は天皇賞春秋連覇を狙うメジロマックイーン、2番人気はホワイトストーン。プレクラスニーはそれに続く3番人気となった。

 ゲートが開くと好スタートを切ったメジロマックイーンは最初のコーナー、内に進路を取りながらコーナーを回るが、その脇を走っていたプレクラスニーの進路が妨害され、さらにその煽りを受けた数頭にも影響が及んだ。すぐさま電光掲示板には審議を示す青ランプが点灯。2コーナーを抜けると、今度はプレクラスニーが先頭に立ち、そのままの隊列で直線を迎えた。

 スパートをかけたメジロマックイーンが前のプレクラスニーを交わすと、そのまま6馬身差を付けて1位入線。だが、他馬の進路を妨害したことによりメジロマックイーンは、18着に降着となり、2位入線のプレクラスニーが繰り上がりで優勝となった。G1史上初の1着降着ではあったが、江田騎手はG1初騎乗にしてG1初勝利を達成した。

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