HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » やっぱり1位はレジェンド?19歳でGⅠ獲得は凄すぎ…【歴代最年少GⅠ勝利騎手ランキング】 » ページ 7

1997年阪神3歳牝馬Sをアインブライドで制した古川吉洋騎手
1997年阪神3歳牝馬Sをアインブライドで制した古川吉洋騎手

4位 古川吉洋(20歳2カ月)

●デビューから1年8カ月
●1997年阪神3歳牝馬S アインブライド 

 ”フルキチ”の愛称でファンに親しまれている古川吉洋騎手は、2025年の現在でも現役を続け、29年目のシーズンを迎えた。これまでに通算500勝以上を挙げている古川騎手のG1初制覇は、デビューから1年8カ月後の1997年11月。20歳2カ月で迎えた阪神3歳牝馬Sであった。

 1996年にデビューした古川騎手は、競馬学校「花の12期生」として注目を浴びた世代に属した。同期には、現在調教師の福永祐一氏や、現役の和田竜二騎手、JRA史上初の双子騎手となる柴田兄弟、そして細江純子氏ら初の女性騎手3名が名を連ねた。古川騎手の初勝利は6月と同期の中では最も遅かったものの、初年度に21勝を挙げ、素質の高さを示した。そしてデビュー2年目の1997年、デビューから手綱を取ったアインブライドと阪神3歳牝馬Sに出走する。

 レースは、内から主張したエイシンシンシアナが先頭に立つと、メイショウアヤメが2番手につけた。7番人気のアインブライドは1番人気シンコウノビーらと8番手を進む。前半800mを47秒1で進んだレースは、4コーナーでメイショウアヤメが先頭に立ち、最後の直線に入った。ダンツシリウスが一旦、先頭に立つが、内ラチ沿いから猛然とアインブライドが追いかけ、残り100m付近で先頭に躍り出ると、勢いは止まらず先頭でゴール。

 古川騎手は競馬学校花の12期生の中で、最も早くG1制覇を飾った。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10