5位 熊沢重文(20歳3カ月)
●デビューから2年2カ月
●1988年オークス コスモドリーム
平地と障害の両レースで活躍し、ファンに愛された熊沢重文元騎手。2023年に惜しまれつつ、37年のジョッキー人生に別れを告げたが、現役中は平地、障害合わせて1051勝を挙げた。そんな熊沢元騎手は、デビューから2年2カ月の1988年、20歳3カ月でオークスを制し、G1初勝利を飾った。
1986年にデビューした熊沢元騎手は、競馬学校2期生として同期は現在、57歳で通算3000勝が目前の横山典弘騎手、現調教師の松永幹夫などがいる。初年度は30勝を挙げると、2年目には障害で勝利するなど、幅広く活躍する。そして3年目の1988年に、代打騎乗で初めてのG1となるオークスに、コスモドリームと挑んだ。
レースは、スルーオベストがハナを奪うと、コスモドリームは、1番人気アラホウトクの後方15番手あたりを確保した。3コーナーを通過して依然、スルーオベストが後続に7.8馬身差をつける中、コスモドリームも前団に取り付くと、迎えた直線。コスモドリームは、坂を上り切ったラスト200mから鞍上の合図で仕掛けを開始する。
前で伸びあぐねる、アラホウトクらを交わして、ラスト50m付近で先頭に立つと、そのまま先頭でゴール。熊沢騎手は、G1初騎乗で初勝利という快挙を達成。重賞初勝利がオークス制覇という、華々しい結果を残した。