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1991年桜花賞をシスタートウショウで制した角田晃一騎手
1991年桜花賞をシスタートウショウで制した角田晃一騎手

6位 角田晃一(20歳4カ月)

●デビューから2年1カ月
●1991年桜花賞 シスタートウショウ

 現在、調教師として活躍する角田晃一元騎手は、2010年に騎手を引退するまでの22年間で、通算713勝を挙げ、G1では幻の3冠馬といわれるフジキセキ、マイルの女王と称されたノースフライトなどに騎乗して、10勝を挙げた。そんな角田元騎手のG1初勝利は、デビューから2年1カ月後の1991年4月。20歳4カ月で、桜花賞をシスタートウショウとのコンビで制した。

 1989年にデビューした角田元騎手は、初年度で43勝を挙げて、最多勝利新人騎手として表彰されると、2年目も47勝と着実に勝ち星を増やしていく。そしてこの年の12月、一頭の名馬に出会う。後に角田元騎手に初G1をもたらす、シスタートウショウだ。このコンビは新馬戦、条件戦、チューリップ賞と勝利して3戦3勝で桜花賞に臨んだ。

 1991年の桜花賞は、レース前から波乱が起きる。1番人気のイソノルーブルが競走前に、右前脚の落鉄が発生、再装着に手間取った末、裸足のまま発走というアクシデントが起こった。

 スタートが切られると、そのイソノルーブルら先行勢が競り合いながら、1000m通過が57秒5というハイペースで進む。シスタートウショウは中団外目から落ち着いたレース運びを見せると、迎えた直線。早めに抜け出したシスタートウショウは後続を突き放し、レースレコードで勝利。鞍上の角田騎手にとっても、記念すべきG1初勝利となった。

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