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やっぱり1位はレジェンド?19歳でGⅠ獲得は凄すぎ…【歴代最年少GⅠ勝利騎手ランキング】

競馬界には様々な記録が残されているが、中でも“G1制覇”は騎手にとって栄誉の一つだろう。今年のNHKマイルCでは、前哨戦で重賞初制覇を果たしたデビュー2年目の吉村誠之助騎手の最年少記録更新にも注目が集まる。そこで今回はG1初勝利時の年齢が若い騎手ランキングベスト10を紹介する。

1992年安田記念をヤマニンゼファーで制した田中勝春騎手
1992年安田記念をヤマニンゼファーで制した田中勝春騎手

10位 田中勝春(21歳2カ月)

●デビューから3年2カ月
●1992年 安田記念 ヤマニンゼファー

 “カッチー”の愛称でファンに親しまれた田中勝春元騎手は、2023年に騎手を引退し、2025年より調教師として厩舎を開業。4月13日には、JRA通算13戦目で待望の初勝利を挙げた。

 現役を34年務めた騎手時代には、通算1812勝を挙げる活躍を見せた田中元騎手のG1初制覇は、デビューから3年2ヶ月後の1992年5月。21歳2カ月でヤマニンゼファーと共に安田記念を勝利した。

 1989年にデビューした田中元騎手の同期には、角田晃一調教師や、競馬評論家として活動する佐藤哲三氏らがいる。初勝利がデビュー年の11月と、他の同期に比べて遅れたが、2年目に京王杯オータムハンデで重賞初勝利を飾ると、1992年にはヤマニンゼファーとのコンビで京王杯スプリングCで3着に入り、安田記念出走に繋げた。

 重賞実績が乏しく、また大外18番枠からの発走という不安点もあり、11番人気と低評価であったヤマニンゼファー。レースでは、先頭のマイネルヨースが1000mの通過56秒9というハイペースを作る中、ダイタクヘリオス、ダイイチルビーらと5、6番手集団を形成。4コーナー手前からスパートを掛けたヤマニンゼファーは、直線半ばで先頭に立つと、最後は追い込んできたカミノクレッセを抑えて優勝。鞍上の田中騎手は21歳2カ月で初のG1制覇を飾った。

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