2位 キズナ(2.17)
2025年4月現在、ロードカナロアと種牡馬リーディングのデッドヒートを繰り広げているキズナ。2024年にはジャスティンミラノが皐月賞を制し、念願のクラシックタイトルを手中に収めた。
産駒にはソングラインやジャスティンミラノなど、鋭い脚を持つ馬がいる一方、ディープボンドやバスラットレオンなど、しぶとく脚を使う馬も見られる。血統的には各馬のクロスはそれぞれ違うため、母方の血統の長所を引き出すのが上手な種牡馬と捉えてもいいかもしれない。
どの条件でも基本的に好走するオールラウンダーな種牡馬で、短距離から長距離、ダートと、どのカテゴリーにも活躍馬が1頭以上はおり、2歳の早い時期からしっかり走って来る産駒も多い。
面白いのは現役時代のライバルであったエピファネイアの産駒と大舞台で戦うときだろう。この血統はトライアルで勝ち、本番はエピファネイア産駒に逆転されるということがよくあり、2024年の日本ダービーでも、ジャスティンミラノがエピファネイア産駒であるダノンデサイルに敗れている。
両親から続く因縁が、産駒たちにも受け継がれていると見れば、これもひとつの血統のドラマではないだろうか。果たしてリベンジはあるのか、引き続き注目していきたい。