4位 ナダル(1.82)
2024年の2歳リーディングでトップに立った、新進気鋭の新種牡馬。しかもJRAで産駒が挙げた30勝のうち、27勝はダートというもの。2024年の12月7日には、この日出走した2歳馬5頭の内4頭が勝ち上がるという記録も作っている。
夏の時点からじわじわと勝ち数を伸ばし、秋に大覚醒。10月から12月にかけて、JRAのダートだけで21勝を挙げるという固め打ちを見せた。このことから、産駒の仕上がりはかなり早く、クラスが上がっても即通用する産駒が多いと考えてよさそうだ。
また、一見短距離での活躍が多いように映るが、1800m戦のもちの木賞を制したクァンタムウェーブがいるように、マイルから中距離にかけて活躍する馬もしっかり抑えられている。2025年もメルキオルがすでにダートグレード競走であるブルーバードカップを制しており、まだまだナダル旋風は続きそうだ。
ただ、2024年に出走した競馬場では、福島と新潟だけが勝率1割を割っており、好走率はそれほど高くない。秋以降の活躍が目覚ましい中、開催のあったこの2場で成績が落ちているということは念頭に置いてもいいかもしれない。