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2020年フェブラリーSを制したモズアスコット
2020年フェブラリーSを制したモズアスコット

9位 モズアスコット(1.42)

 初年度産駒から中央ではファウストラーゼンやモズナナスターなど、2歳重賞で穴を開けた伏兵を輩出。さらに地方ではベアバッキューンという素質馬を送り込んだ。

 モズアスコットの父には、欧州の快速馬Frankelがいる。その影響もあってか、洋芝開催となる北海道開催での好走が多く、荒れて力がいるようになった馬場への適応力も高い。またファウストラーゼンのようにスピードだけではなく、持続力に富んだ産駒もおり、消耗戦になればかなり有利な展開に持っていけそうな予感がある。

 だが、その分だけ高速決着になりやすい競馬場ではやや苦戦傾向となっている。東京、中山ではそれぞれ【0-3-3-15】、【1-1-1-13】と好走が少なく、速いタイムが出る新潟でも【0-1-3-8】と不振。このことから、スピードコースでは少し評価を下げた方が良いかもしれない。

 ただ、仕上がりは早い馬が多い。2024年の札幌開催では【2-0-2-3】と好調で、複勝率は5割を超えていた。またダートの良・稍重での成績も【5-6-10-37】で、複勝率は4割弱を記録している。もし夏の札幌や良馬場のダートでデビューを迎えたモズアスコット産駒がいたら、馬券的にも妙味の出る血統となる可能性は大いにありそうだ。

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