④佐々木大輔
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デビュー:2022年(4年目)
重賞勝利数:3勝(中央3勝,地方0勝)
騎手リーディング:最高11位(2024年)
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デビュー初年度の2022年は9勝に終わった佐々木大輔騎手。同期の今村聖奈騎手が初重賞制覇などを決める裏で、そこまで目立った活躍ができなかったこの年を「悔しさでいっぱいだった」と後に振り返っている。
その悔しさを力に変え、2年目に佐々木騎手は飛躍を遂げた。史上最年少で函館リーディングを獲得する活躍を見せ、年間を通して前年の勝ち数を大きく上回る68勝をマークすると、3年目には重賞を3勝。しかもそのすべてが2歳重賞で、翌年のクラシック戦線に繋がる大きな勝利となった。
反骨心が強いという佐々木騎手。直前まで何勝していようとも、次のレースでわずかに勝ちへ及ばなければ悔しさを滲ませる負けん気がある。その性格を表すかのように、騎乗スタイルはとにかく強気だ。アルテヴェローチェでサウジアラビアロイヤルCを勝利した時のように、勝負に出るなら大外強襲もいとわない勝ち気な姿勢は目を見張るものがある。
JRAのG1はこれまで5戦して未勝利だが、2025年の皐月賞にマジックサンズと挑んだことで、同期では一番乗りとなるクラシック初騎乗を果たした。前述したアルテヴェローチェなど、今年の3歳路線で主役候補となり得るお手馬もおり、佐々木騎手はまだ4年目。順調に行けば今後有力馬への騎乗は増えそうで、非常に先行きが楽しみなジョッキーの1人である。