③鮫島克駿
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デビュー:2015年(11年目)
重賞勝利数:14勝(中央12勝,地方2勝)
騎手リーディング:最高7位(2024年)
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鮫島克駿騎手の父は佐賀競馬の調教師で、兄もJRAの騎手という競馬一家である。デビュー初年度から同期では最多となる39勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を獲得した。以降もコツコツと勝ち鞍を増やし、騎手生活10年目となる2024年にはキャリアハイの99勝を挙げた。大舞台での存在感も増しており、すでに重賞を12勝をマーク。2020年の小倉大賞典での重賞初制覇から、わずか5年足らずでこの勝利数に到達しており、その成長ぶりが際立っている。
克駿騎手の騎乗スタイルの強みは、どんな競馬場でもしっかり結果を出すことができるというもの。ゆえに、競馬そのものが上手というイメージがある。さらに、2024年の日経賞ではシュトルーヴェで馬群の間を突いて伸びてきたように、ここぞという時でも臆さない強心臓もウリだ。
JRAのG1は44回騎乗して未勝利で、馬券圏内の入線は4回。その中の2回はジャスティンパレスで3着となった菊花賞と宝塚記念が含まれる。ジャスティンパレス自身は2023年の天皇賞(春)でG1を制覇しているが、同馬を神戸新聞杯で初重賞制覇に導いたのは、他でもない克駿騎手の手によるものだった。2023年の宝塚記念を最後に克駿騎手の騎乗はなかったが、2025年の大阪杯でコンビを再結成。この後のG1戦線での活躍に注目が集まっている。
もちろん、ジャスティンパレス以外にもプロキオンSを制したサンデーファンデーや前述のシュトルーヴェなど、G1制覇に手が届きそうな実力馬もお手馬には多い。鮫島克駿騎手にとって、今年は大きなチャンスがある年になりそうだ。