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東スポ杯2歳S、4着ファイアンクランツ(赤帽3番)
東スポ杯2歳S、4着ファイアンクランツ(赤帽3番)

②ファイアンクランツ

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父:ドゥラメンテ
母:カラフルブラッサム
母父:ハーツクライ
調教師:堀宣行 (美浦)
馬主:サンデーレーシング
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 エネルジコと同じドゥラメンテ産駒で、こちらも同じく今週の青葉賞に出走予定のファイアンクランツも、ダービー切符を獲得できれば楽しみな1頭である。

 今年のフェブラリーSを制したコスタノヴァの弟にあたる良血馬であり、中距離で3勝を挙げた母から豊富なスタミナを受け継ぐファイアンクランツ。

 未だ1勝馬ではあるが、2歳7月の札幌芝1800mの新馬戦を勝利。そしてキャリア1戦で迎えた札幌2歳Sでは、のちに皐月賞で6着となるマジックサンズ、のちの阪神JF覇者アルマヴェローチェに次ぐ3着となった。のちにファルコンS2着となったモンドデラモーレには、先着している。

 さらには、東京スポーツ杯2歳Sにも出走。のちに皐月賞2着のクロワデュノールや、のちに皐月賞で5着となったサトノシャイニングなどが出走する中で4着となった。

 その後、1番人気に推されたゆりかもめ賞とすみれSでは人気を裏切る形となっているが、ともに0秒2差なら悲観する内容ではない。

 いかにも相手なりといったタイプの馬で、大崩れはしないが勝ち味に遅いタイプ。この手の馬は、周りのレベルが高いほうが力を発揮するパターンが多く、1勝クラスで敗れているからといって、重賞やG1で通用しないとするのは早計といえるだろう。

 さらに今回手綱を執るのは、桜花賞と皐月賞で2週連続G1勝ちを果たしているモレイラ騎手。この日が短期免許ラストデーで、5週連続重賞勝利をかけたレースとなる。

 距離経験や強い馬と戦ってきた経験値は大きなアドバンテージで、それにマジックマンの手腕が加われば、まさに鬼に金棒。舞台適性は間違いなくあり、権利を取得できれば本番でも惑星となる可能性は十分にある。

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