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競馬分析に必須!? MI値とは何か

 では、どのような分析をして、競走馬の能力を正しくはかればよいのでしょうか。

 玉嶋は、競馬分析をさらに深めるために、「MI値(マスターインデックス)」という概念を導入しています。MI値は以下の要素を考慮して算出されます。

  1. ■到達タイムの基礎点
  2. 斤量による補正(KP)
  3. トラックバイアスによる補正(BP)
  4. アクシデントによる補正(AP)
  5. 展開や隊列による補正(TP)

 玉嶋は、これらの要素を総合的に分析することで、馬の真の能力を評価できるといいます。

「目指しているゴールは、能力比較(MI値)、トラックバイアス(BP)、ポツンや出遅れ等のアクシデント(AP)、展開・隊列(TP)、斤量(KP)を論理的に体系化し、誰でも高い再現性で使えるレベルにまで落とし込むことです」

 分析方法を学ぶことで、競走馬の能力を正しく測ることができ、より精度の高い予想につながるのです。次回は玉嶋の著書「トラックバイアス」から馬場分析の必要性や実践法について学びます。

次回:9月19日(木)更新予定
なぜ馬場読みが大事なのか? トラックバイアスを考察する


<プロフィール>
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。

▼競馬の教科書シリーズ▼
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