HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【ブライアンズタイム産駒獲得賞金トップテン】G1級36勝・ダービー3勝の名種牡馬!産駒の賞金王は誰? » ページ 9
TimeParadox
第6回JBCクラシックを制した時のタイムパラドックス

2位 タイムパラドックス(9億7,786万5,000円)

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性別:牡馬
戦績:50戦16勝 [16-7-8-19]
主な勝ち鞍:2004年ジャパンカップダート(G1)、05年川崎記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)、05,06年JBCクラシック(Jpn1)、
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 1位とわずかの差で2位にランクインしたタイムパラドックスは、ダンツフレームと同じ1998年生まれで、こちらはダートを主戦場として活躍した。母の父は名馬ディープインパクトと同じAlzaoで、決してダート寄りの血統ではないが、父ブライアンズタイムはこの頃から芝よりもダート戦を得意とする産駒を多く輩出するようになっていた。

 タイムパラドックスの芝レース挑戦は、デビュー2連勝後に臨んだ青葉賞(11着)のみであった。他はすべてダートを走り、6歳時に勝ったジャパンCダートなどG1級レースを5勝、地方交流重賞もG1級レース含め6勝と高いダート適性を示した。

 3、4歳は条件クラスでの活躍ながら、賞金計6000万円を獲得。5歳時の2月に早々とオープン入りを決めると、4月のアンタレスSで5着、11月のトパーズS(OP)を勝利するなど、この年は7200万円ほどの賞金を上積みした。

 本格化した6歳時はジャパンCダートのほか、平安S、アンタレスSや地方交流戦を含む重賞5勝を挙げるなど充実の年を送り、3億6000万円を超える賞金獲得に成功。

 7歳時は、中央でのレースは3戦未勝利ながらフェブラリーSとジャパンCダートでそれぞれ4着に入るなど約4800万円を加えた一方、統一グレードレースの川崎記念、帝王賞、JBCクラシックと3つのJpn1競走を制すなど大活躍し、地方だけで8戦3勝の戦績で、3億円超を稼ぎ出した。

 タイムパラドックスの現役ラストイヤーとなった8歳時は、なかなか勝利を挙げられずにいたが、現役最終戦となったJBCクラシックで見事に有終の美を飾り、1億2900万円を獲得。生涯で50戦を走り抜き、10億円に迫る賞金を獲得して引退。種牡馬入りを果たした。

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