
3位 フリオーソ(8億4,544万6,000円)
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性別:牡馬
戦績:39戦11勝 [11-14-2-12]
主な勝ち鞍:2006年全日本2歳優駿(交流G1)、07年ジャパンダートダービー(Jpn1)、08,10年帝王賞(Jpn1)、11年川崎記念(Jpn1)、かしわ記念(Jpn1)、
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生え抜きの船橋所属馬として生涯を送り、G1級競走を6勝。8億4000万円を超える賞金を稼ぎ出し、地方馬歴代ナンバーワンの賞金を獲得したフリオーソが、堂々のトップ3入りを果たした。
2歳7月にデビューしたフリオーソは、交流G1の全日本2歳優駿を制すなど早くから実力を示した。4600万円の賞金を稼ぎ出すと、3歳時はジャパンダートダービーを勝ち、年末の東京大賞典でも2着に好走するなど、本賞金1億3675万円を手にした。
5歳時こそダイオライト記念の1勝のみに終わるも、4歳時と6歳時には帝王賞を制し、それぞれ1億5900万円と2億1700万円を加算。さらに7歳時には川崎記念とかしわ記念の2つG1級競走を制したほか、中央のフェブラリーSに挑み2着に好走した。地方実力馬の意地をみせ、1億5900万円ほどの賞金を上積みした。
フリオーソのすごさは、その戦った相手の豪華さであろう。いずれも当時のダート王者であったカネヒキリやトランセンド、ヴァーミリアン、スマートファルコン、エスポワールシチーなど次々と交流重賞に乗り込んできたJRAの刺客たちを相手にまったく引けを取らない競馬で応じ、勝ち負けを繰り返した。
現役生活で、4度のNAR年度代表馬に選ばれたのはその証である。迎え撃つばかりでなく、たびたび中央競馬に殴り込みをかけた姿も印象深く、引退まで39戦を走り抜いた。統一グレード競走で9勝を挙げ、フェブラリーS含むG1級競走で2着に11回も入った実績は、総獲得賞金が示す通り、正真正銘の「地方の雄」といえる存在だった。