
4位 マヤノトップガン(8億1,039万円)
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性別:牡馬
戦績:21戦8勝 [8-4-5-4]
主な勝ち鞍:1995年菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、96年宝塚記念(G1)、97年天皇賞・春(G1)
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栗毛の馬体に、鼻先まで通る派手な流星が特徴的なマヤノトップガンは、3歳1月にデビュー。7戦目までダート戦を走り、7戦2勝、3着4回という成績で、賞金は約1800万円に留まっていた。
6月から芝レースに参戦し始めると、7月に条件クラスを快勝。秋には牡馬クラシック最終戦の菊花賞トライアル・神戸新聞杯と京都新聞杯に挑戦した。連続2着に好走して素質を開花させた。そして、本番の菊花賞では見事にG1初制覇を達成。トライアル2戦の獲得賞金額が約5000万円で、菊花賞の優勝賞金1億5700万円を合わせて、2億円超になった。
さらに続く有馬記念では、単勝13.0倍の6番人気ながら堂々と逃げ切り勝ちを収め、約1億3400万円を加算。この年、夏まで条件クラスに甘んじていたマヤノトップガンが稼いだ賞金額は、実に3億7215万円に達した。
4歳となり、さらなる飛躍が期待されたマヤノトップガンは、復帰戦の阪神大賞典でクラシック三冠馬ナリタブライアンと壮絶な一騎打ちを演じ、惜しくも2着。この年は宝塚記念を快勝してG1・3勝目を挙げたものの、その後はリズムを掴み切れなかった。
秋はオールカマーで4着に敗れると、天皇賞(秋)では3歳馬のバブルガムフェローの前に2着、連覇を狙った有馬記念では7着に惨敗するなど、この年は約2億3800万円の賞金獲得に終わり、決してマヤノトップガン本来の姿とはいえなかった。
翌年、5歳となったマヤノトップガンは、ついに覚醒の時を迎える。始動戦の阪神大賞典を楽勝して臨んだ天皇賞(春)では、サクラローレルとマーベラスサンデーとの3強対決を制し、1億3500万円を手にした。
しかし、秋の復帰を目指していた矢先、左前脚の浅屈腱炎を発症。2億円ほどの賞金加算にとどまり、無念の電撃引退を迎え、種牡馬入りした。