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【ブライアンズタイム産駒獲得賞金トップテン】G1級36勝・ダービー3勝の名種牡馬!産駒の賞金王は誰?

text by TOM

アメリカ生まれのブライアンズタイムは、フロリダダービーなどG1を2勝。日本で種牡馬入り後はサンデーサイレンスに阻まれ、リーディングサイアーの座には届かなかったが、日本ダービー馬を3頭、オークス馬を2頭輩出し、1995年から12年連続でトップ3入りした。そんな名種牡馬ブライアンズタイム産駒の獲得賞金トップ10を紹介する。

TaninoGimlet
第69回東京優駿を制した時のタニノギムレット(写真左)

10位 タニノギムレット(3億8,601万円)

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性別:牡馬
戦績:8戦5勝 [5-1-2-0]
主な勝ち鞍:2002年日本ダービー(G1)
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 第69代日本ダービー馬のタニノギムレットが10位にランクインした。

 ブライアンズタイム9世代目の産駒として誕生したタニノギムレットは、G1・7勝の名牝ウオッカの父としても知られるが、自身も4億円近くの賞金を獲得するなど、優れた実績を残した。

 後方から鋭く伸びる差し脚を武器に、デビュー2戦目からの快進撃が素晴らしく、3歳の日本ダービーまでの競走生活ながらターフに鮮烈なインパクトを残した。

 シンザン記念、アーリントンC、スプリングSと重賞を3連勝し、1億3500万円ほどの賞金をゲット。続く皐月賞、NHKマイルCのG1・2連戦は差し届かず、いずれも3着に終わり5000万円強の賞金に留まったが、大目標であった日本ダービーを追い込み競馬で制し、約1億9000万円を手にした。

 その後は、秋の復帰戦を目指していたが、左前浅屈腱炎を発症して電撃引退。そのまま種牡馬入りとなった。実質3歳前半のみの競走生活ながら、3億8601万円もの賞金を獲得。無事であればさらなる上積みも期待できただけに惜しまれるが、それでも底知れない魅力を持つ競走馬だった。

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