HOME » コラム » 5選 » 【2025クラシック番付 牡馬編】抜けた存在はいない? 番付外から下剋上あるか » ページ 5

東・横綱 クロワデュノール
西・横綱 サトノシャイニング

SatonoShining_CroixduNord
サトノシャイニング(写真左)とクロワデュノール(写真右)


 東の横綱として評価したのは、 クロワデュノール。2歳戦開幕2週目の新馬を好時計で快勝。その後、間隔をとって迎えた東京スポーツ杯2歳Sでは、中間で一頓挫あったとの報道があり、レース当日の馬体重は+24キロ。不安の声もあった中、それを一蹴する勝利を挙げる。

 さらに年末のホープフルSでは、初の中山コースもものともせず、快勝でデビューから3連勝を決めた。トライアルを使わず、ホープフルSからぶっつけで挑む皐月賞となるが、ここまで3戦のレース内容はケチのつけようがないもの。

 さらには、東スポ杯とホープフルSで倒した相手が皐月賞トライアルを軒並み制していることからも、この馬を最上位にしない理由が見つからない。普段穴党の私としても逆らう大きな理由がなく、東の横綱とした。

 懸念材料を無理やり探し出すとすれば、ここまで3戦は比較的スローで推移するレースが続き、皐月賞で速い流れとなった時の対応ぐらい。ただそれも、経験していない=不安とするのは暴論で、底力の問われる流れでさらにパフォーマンスを上げる可能性も考えられる。そう考えると、この懸念材料も重箱の隅をつつくようなもの。

 皐月賞を完勝するようなら、無敗の3冠馬への道が大きく開けてくる。

 そして西の横綱として評価したのが、サトノシャイニング。東京スポーツ杯2歳Sではクロワデュノールに敗れて2着も、その後きさらぎ賞を勝利。トライアルは使わず、きらさぎ賞からの直行を選択した。そのきさらぎ賞は、比較的速い流れで進む中、中団ポジションを確保。直線は大外から突き抜け、3馬身差の快勝であった。

 新馬戦は超スロー、東スポ杯も遅めの流れで結果を残してきたが、底力の問われる流れでも勝利を挙げたのは、クラシック本番に向けて明るい材料。さらに、新馬戦は番手抜け出し、東スポ杯は逃げて2着、きさらぎ賞は差し切りと、脚質に自在性があるのもこの馬の大きな強みだ。

 気になる点を挙げるとすれば、中京と京都では前に馬を置いて競馬ができたのに対して、東スポ杯では逃げる競馬となったように、関東遠征でテンションが上がりすぎないかという点。ただ、クロワデュノールと対戦経験のある馬の中で、一番苦しめたのは紛れもなくこの馬。成長力しだいで逆転の可能性もないとは言えない。

 世間的には、東スポ杯組とホープフルS組の活躍から、クロワデュノール1強ムードが流れる牡馬クラシック戦線。たしかに、クロワデュノールは皐月賞有力馬のほとんどに勝利しており、比較はつきやすい。

 ただこの時期の3歳馬の成長力は底知れず、現時点では、ホープフルS以来となるクロワデュノールが絶対的とまでは言えないと考えている。皐月賞を終えた時点で、クロワデュノール1強ムードが高まっているのか、はたまた混沌としているのか、非常に楽しみである。

【了】

(文●中西友馬

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