東・大関 ピコチャンブラック
西・大関 ジョバンニ

東の大関として評価したのは、ピコチャンブラック。皐月賞トライアルのひとつとなる、スプリングSを制している馬である。そのスプリングSは、小雨の降る重馬場にしては速めの流れ。それを好位追走から強気な競馬で早めに先頭。そのまま押し切ってしまうのだから、非常に強い内容であった。
ホープフルSでは早めに手ごたえが怪しくなっての13着大敗であったが、きっちり巻き返して皐月賞へと向かうことができる。父譲りの先行力とスタミナを持ち合わせ、切れるというより長く良い脚を使うタイプ。東京より中山向きなのは確かだが、天敵ファウストラーゼンの存在は気になるところ。
再びまくられてリズムを崩してしまうと、ホープフルSの二の舞となってしまう可能性も考えられる。スタミナには自信があるため、少し速い流れでも気持ち良く先行することが好走の条件。スプリングSのように、少し強引に見えるぐらいに強気な競馬が合いそうだ。
そして西の大関として評価したのが、ジョバンニ。新馬戦を勝った後は、なかなか勝ち切れない競馬が続いていたが、皐月賞トライアルの若葉Sで2勝目を挙げた。その若葉Sでは、ポジションを取りに行き、直線ではしぶとく粘る2着馬をねじ伏せるようなレースぶり。
これまで戦ってきた相手を考えると物足りない内容にも見えたが、この馬は典型的な相手なりに走る馬で、強い相手と走ったほうがパフォーマンスを上げるタイプと見ている。そしてここまで2着だった3戦で敗れた馬は、クロワデュノールとエリキングという、無敗の2頭のみ。5戦2勝という数字以上に、戦績の内容は濃い。
ホープフルSでは多頭数で結果を残し、若葉Sでは平均ペースに近い流れも経験。勝ち味に遅い馬だけに、勝ち切れるかは微妙だが、皐月賞でも自身のパフォーマンスはきっちり発揮する姿が描ける。クラシック本番を意識して若葉Sは敢えて出して行った、と語っていた、松山騎手の手腕にも期待がかかる。