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東・大関 ビップデイジー
西・大関 クリノメイ

KurinoMei_VipDaisy
クリノメイ(写真左)とビップデイジー(写真右)

 

 東の大関として評価したのは、ビップデイジー。阪神JFは、8番人気と伏兵評価ながら、アルマヴェローチェの2着に好走。その後、こちらは阪神JFから直行ではなく、桜花賞トライアルの王道であるチューリップ賞に出走。1番人気3着と、結果だけを見れば人気を裏切る形とはなったが、レース内容はかなり収穫のあるものであった。

 これまで阪神JFを含めて、中団〜後方よりからレースを進めることが多かったこの馬が、好スタートから2番手を確保。そしてそのポジションでも、道中リラックスして走れていた。内をすくわれた2頭に先着を許したものの、自身より外を走っていた馬には伸び負けなかった。

 人気馬として正攻法の競馬をしての3着で、個人的には決して悲観する内容ではなかった。この結果を受けて、桜花賞では再び控える競馬となるかもしれないが、脚質に幅が出たことはマイナスにはならない。阪神コース未経験のアルマヴェローチェと比較して、一度本番の舞台を経験できたこともプラスに働くだろうし、前走の敗戦で多少でも人気を落とすようなら狙い目。個人的には、理想的な前哨戦を消化できたと考えている。

 そして西の大関として評価したのが、クリノメイ。そのビップデイジーをチューリップ賞で下し、重賞初制覇を飾った馬である。この馬は、デビューから連勝で挑んだ阪神JFで14着に大敗。普通に考えれば、アルマヴェローチェやビップデイジーとの比較で苦しい立場になりそうだが、その阪神JFは、ゲート内で立ち上がって外枠発走。レースでも、デビューからの2戦で見せていた好位からの競馬ができず、後方から流れ込む形で敗れていた。

 仕切り直しの一戦となったチューリップ賞では、ゲート内での駐立も安定。好位のインで我慢して、直線抜け出す自分の形で押し切った。伏兵扱いだったが故に取れた戦法で、チューリップ賞と比べて多少なりとも人気を集めるであろう桜花賞で同じレースができるかは分からないが、阪神JF2着のビップデイジーに先着したのは事実。レース前にエキサイトしてしまった阪神JFを除けば3戦3勝とも考えることができるし、阪神JF上位組とは大きな差はないと見ている。
前走の勝利がフロック視されてマークが薄くなるようなら、チューリップ賞の再現も現実味を帯びてくる。

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