HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【桜花賞走破タイムトップテン】牝馬クラシック一冠目。桜の女王決定戦を最速で駆け抜けたのは? » ページ 4
HarpStar&Apapane
ハープスター(写真左)とアパパネ(写真右)

7位:
2010年 アパパネ(タイム: 1分33秒3 天候:晴 馬場:良)
2014年 ハープスター(タイム: 1分33秒3 天候:曇 馬場:良)

 第7位は、2010年にアパパネ、2014年にハープスターが記録した1分33秒3だった。

 2010年の牝馬クラシック戦線は、2歳戦から前哨戦にかけて新星が次々と現れ、混戦ムードが漂っていた。そんな中、前年の2歳女王アパパネが、前哨戦での敗戦を糧に奮起。闘志あふれる走りで、桜の女王の座をつかみ取った。

 スタートすると、オウケンサクラが一気にハナを奪い、これにレディアルバローザ、アプリコットフィズなどが続いた。アパパネはこれらを見る形の好位を進む。前半800mを47秒5のスローで進み、迎えた最後の直線。

 アパパネは内から馬場の真ん中へ持ち出して、スパートを開始する。先頭で引っ張ってきたオウケンサクラは、懸命に後続を突き放そうとするが、アパパネが持ち前の勝負根性を発揮。上がり34秒1の脚でゴール直前、オウケンサクラを差し切り1着でゴール。1分33秒3のタイムで、前年の2歳女王が、桜の舞台でも頂点に立った。

 2014年の桜花賞は、2歳時から規格外の才能を見せていたハープスターが、大外18番枠という不利をものともせず、衝撃の末脚で優勝。一等星の輝きを放ち、桜の女王に君臨した。

 レースはスタート直後、18番人気のフクノドリームが大逃げを打ち、ハイペースでレースを引っ張る。ハープスターは最後方に待機し、17頭を前に見る形で進んだ。前半800mは45秒3という速い流れ。4コーナーを回ってもハープスターは依然最後方。しかし、直線に入ると、末脚が炸裂した。

 まずは内を突いてレーヴデトワールが伸び、馬場の真ん中からホウライアキコ、レッドリヴェールが迫る。一度はレッドリヴェールが先頭に立つが、そこへ大外から猛然と追い込むハープスター。驚異の上がり32秒9を繰り出し、他の17頭をまとめて差し切ると、最後はクビ差をつけてフィニッシュ。衝撃的な末脚を披露し、桜の冠を手にした。

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