HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【桜花賞走破タイムトップテン】牝馬クラシック一冠目。桜の女王決定戦を最速で駆け抜けたのは? » ページ 2
RheinKraft
第65回桜花賞を制したラインクラフト

9位: 2005年 ラインクラフト(タイム:1分33秒5 天候:晴 馬場:良)

 第9位は、2005年にラインクラフトが記録した1分33秒5だった。

 この年の桜花賞は、福永祐一騎手がデビュー時から手綱を取ったお手馬、シーザリオとラインクラフトの2強対決に注目が集まった。そして、福永騎手が騎乗した2番人気のラインクラフトが、桜満開の阪神競馬場で真っ先にゴールを駆け抜けた。

 レースはゲートが開くと、16番枠のモンローブロンドが外枠から勢いよく飛び出しハナを奪取。2番手にはテイエムチュラサン、3馬身離れてデアリングハートが追走した。福永騎手のラインクラフトは5番手の外でレースを進めた。一方、1番人気のシーザリオは後方集団の内側からの競馬となった。

 前半800mは46秒1の平均ペースで流れ、ラインクラフトは余裕のある手応えで前方の馬たちを射程圏に入れながら4コーナーを回る。そして迎えた最後の直線。先頭で粘るデアリングハートを残り200mで捉え、先頭に立つ。そこへ、後方から上がり最速34秒4の末脚で猛追するシーザリオ。しかし、ラインクラフトがアタマ差でしのぎ、1分33秒5でフィニッシュ。デビューからコンビを組んだ福永騎手を背に、桜の女王に輝いた。

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