HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » サンデーサイレンス産駒獲得賞金ランキング。「日本競馬に革命を起こした」産駒で最も賞金を稼いだのは? » ページ 9
ZennoRobRoy
第49回有馬記念を制した時のゼンノロブロイ(写真右)

2位 ゼンノロブロイ(11億3,565万1,500円)

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性別:牡馬
戦績:20戦7勝 [7-6-4-3]
主な勝ち鞍:04年有馬記念(G1)、ジャパンカップ(G1)、天皇賞・秋(G1)
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 第2位となったのは、2004年の秋を無双したゼンノロブロイ。デビューは遅く3歳の2月だったが、初陣を飾り600万円を獲得した。続くすみれS(OP)で3着に敗れるも、条件クラスの山吹賞、そしてダービートライアルのG2青葉賞を連勝し、両レースあわせて約6500万円を獲得して大一番へと駒を進めた。

 迎えた日本ダービーでは、勝ったネオユニヴァースに半馬身及ばずの2着に惜敗し、7200万円ほどの賞金をゲットした。秋初戦の神戸新聞杯を3馬身半差で楽勝し、5500万円を獲得した。

 期待された菊花賞は4着、その後も有馬記念をはじめ古馬の王道路線を進むが、惜敗を繰り返した。それでもこの間に獲得した賞金額は、1億9000万円ほどにのぼっていた。

 ゼンノロブロイに最大のハイライトが訪れたのは、4歳時の秋だった。短期騎手免許を取得して手綱をとった名手のオリビエ・ペリエに導かれて10月の天皇賞(秋)からジャパンカップ、さらには有馬記念まで3連勝を飾り、テイエムオペラオーに続く史上2頭目の秋古馬3冠ホースとなった。3レース計で約5億7000万円の賞金に加え、3冠ボーナス2億円を手に入れた。

 5歳時は夏にイギリスのインターナショナルSに挑戦し僅差の2着に健闘。2000万円ほどを上積みするなど国内外でG1ばかり5戦を走ったが、勝利を挙げることはできなかった。しかし、秋の天皇賞2着や、宝塚記念とジャパンカップでそれぞれ3着に好走し、この年は1億7000万円ほどの賞金を上積みした。

 出走したレースはちょうど20戦。G1で3勝を挙げ、掲示板を外したのはわずか1回のみという圧倒的な安定感を誇り、総獲得賞金は11億円超に達した。

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