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Daiwa Major
第23回マイルCSを制したときのダイワメジャー

4位 ダイワメジャー(10億6,181万900円)

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性別:牡馬
戦績:28戦9勝 [9-4-5-10]
主な勝ち鞍:06年天皇賞・秋(G1)、06,07年マイルCS(G1)、07年安田記念(G1)、04年皐月賞(G1)
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 第4位には、ダイワメジャーが入った。重賞4勝のスカーレットブーケを母に持ち、姉には新潟2歳Sを制したダイワルージュ、妹にはG1・4勝を挙げた名牝ダイワスカーレットがいる名門血統である。

 ダイワメジャーは、デビュー5戦目に迎えた皐月賞を1勝馬の身ながら勝利し、約1億3000万円を獲得。早期から活躍したものの「喘鳴症」(ノド鳴り)を患って一度は低迷した。しかし、手術によってこれを克服し、その後にG1・3勝を挙げて復権を果たした不屈の名馬となった。

 3歳時は皐月賞以外のビッグタイトルを獲れず、賞金加算できなかったが、手術を経て復帰した4歳シーズンは、いきなりダービー卿チャレンジトロフィーを制し、4000万円を加算。しかし、まだ手探りの状態が続き、マイルCSで2着はあったものの、5戦1勝で賞金加算は1億円強にとどまった。

 圧巻だったのが、心身ともに充実した5歳の時だろう。2度目の成長期に入ったダイワメジャーは、安藤勝己を新コンビに迎えると、まずマイラーズCを制し、秋には毎日王冠、天皇賞(秋)、マイルCSと重賞3連勝を果たす。暮れの有馬記念にも挑戦し3着に入るなど、この年は8戦4勝に加え、すべて4着以上の成績を残し、獲得賞金は4億7000万円を超える躍進ぶりだった。

 最後の年となった6歳時は、海外のドバイデューティーフリー3着から始動し、6000万円ほどの賞金を獲得すると、春は安田記念、秋はマイルCS連覇を果たし、春秋マイルG1・3連勝を決めて、この年はここまでで3億円近くの賞金加算に成功。10億円ホースとして臨んだ引退レースの有馬記念でも3着に入り、賞金4500万円を上積みして競走生活を走り遂げた。

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