HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » サンデーサイレンス産駒獲得賞金ランキング。「日本競馬に革命を起こした」産駒で最も賞金を稼いだのは? » ページ 5

Heart's Cry

6位 ハーツクライ(9億2,536万900円)

——
性別:牡馬
戦績:19戦5勝[5-4-3-7]
主な勝ち鞍:05年有馬記念(G1)、06年ドバイシーマクラシック(G1)
——

 第6位は、4歳時の有馬記念で三冠馬ディープインパクトに国内唯一の黒星をつけ、種牡馬としても大成功を収めたハーツクライである。

 3歳時には、京都新聞杯を制して5500万円を獲得し、さらに日本ダービーでは変則二冠馬キングカメハメハの2着に入り、7000万円超を加算。この年は10戦に出走し、総賞金は約1億7800万円に達した。

 4歳になると、産経大阪杯で2着に入り、続く天皇賞(春)では5着、さらに宝塚記念でも2着に好走するなど、春だけで1億円弱の賞金を積み上げた。

 秋は短期騎手免許で来日したクリストフ・ルメールと新コンビを組んだ。天皇賞(秋)は6着に終わったが、驚異のレコード決着となったジャパンカップでは、欧州馬アルカセットのハナ差2着に好走。1億円超の賞金を上積みした。そして迎えた年末の有馬記念では、優勝賞金1億8000万円超を加え、この年は6戦1勝ながら3億7000万円以上を獲得した。

 5歳になった2006年は海外遠征を敢行し、ドバイとイギリスを走った。ドバイシーマクラシックでは、積極的に主導権を握る競馬で、直線でも脚を伸ばして押しきり勝ち。約4馬身をつける素晴らしいパフォーマンスを披露してG1連勝。続くヨーロッパ春のビッグレース“キングジョージ”では、3着に健闘した。合わせて3億7000万円と荒稼ぎして帰国した。

 そして、引退レースとなったジャパンカップでは10着に敗れ、賞金を上乗せできなかったものの、JRAの総獲得賞金は5億円以上となった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10