
2位: 2011年 ヒルノダムール(タイム:1分57秒8 天候:晴 馬場:良)
第2位は、2011年にヒルノダムールが記録した1分57秒8だった。まだG2だった産経大阪杯で生まれたこの走破タイムは、2023年に塗り替えられるまで、12年間も破られなかったレコードである。
この年のレースにはエイシンフラッシュ、ドリームジャーニーなど、G1馬が4頭出走した。しかし、それらを上回り、重賞未勝利のヒルノダムールが1番人気に支持された。
レースは、2008年の皐月賞馬キャプテントゥーレが飛び出して先頭に立ち、ヒルノダムールは中団7番手、エイシンフラッシュとドリームジャーニーは後方に控える展開。前半1000mの通過タイムは59秒3と流れる。
4コーナーからヒルノダムールが前へ進出し、迎えた直線。逃げるキャプテントゥーレを懸命に追い、残り50mでついに交わして先頭に立つ。そこへ外からエイシンフラッシュ、ダークシャドウ、ダノンシャンティが猛追した。
しかし、ヒルノダムールはハナ差、クビ差、クビ差という僅差で粘り切り、1分57秒8のタイムで重賞初勝利を飾った。勢いそのままに、次走の天皇賞(春)でG1初制覇を果たすこととなる。