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Suave Richard_BellagioOpera
大阪杯を制したスワーヴリチャード(写真左)とベラジオオペラ(写真右)

3位:
2018年 スワーヴリチャード(タイム:1分58秒2 天候:晴 馬場:良)
2024年 ベラジオオペラ  (タイム:1分58秒2 天候:晴 馬場:良)

 第3位は、2018年にスワーヴリチャード、2024年にベラジオオペラが記録した1分58秒2だった。

 2018年の大阪杯は、古馬中長距離路線を牽引してきたキタサンブラックが引退し、その後の主役を争う一戦となった。前年の日本ダービー2着馬で、悲願のG1制覇を狙うスワーヴリチャードが1番人気に支持された。

 レースはヤマカツライデンがハナを切り、ダンビュライト、ウインブライト、アルアインといった4歳勢が好位を追走した。スワーヴリチャードは、後方2番手で待機した。

 前半1000mの通過が61秒1とスローペースの中、レースは突然動き出す。残り1000m付近で、スワーヴリチャードが外から進出を開始。押さえ切れない手ごたえで、3コーナーで早くも先頭に立ち、そのまま直線へ。

 最後まで脚を伸ばしたスワーヴリチャードは、馬群から抜け出してきたペルシアンナイトらを振り切って、先頭でゴール。苦手な右回りを克服して、待望のG1初タイトルを獲得した。

 2024年の大阪杯は、タスティエーラ、ソールオリエンス、スタニングローズら5頭のG1馬が揃う中、ベラジオオペラがG1初制覇を飾った。

 ゲートが開くと、秋華賞馬スタニングローズが先手を取り、ベラジオオペラが狙い通りの2番手につける。日本ダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ジオグリフらが好位で追走し、前半1000mは60秒2の平均ペース。

 直線に入ると、スタニングローズに並びかけたベラジオオペラが先頭に立つ。そこへローシャムパーク、内からルージュエヴァイユが急追し、3頭の接戦に。しかし、最後はベラジオオペラがクビ差凌いで勝利。1分58秒2のタイムでG1初制覇を果たした。

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