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DaiwaScarlet
第52回産経大阪杯を制した時のダイワスカーレット

5位: 2008年 ダイワスカーレット(タイム:1分58秒7 天候:晴 馬場:良)

 第5位は、2008年にダイワスカーレットが記録した1分58秒7だった。

 当時は天皇賞(春)を目指す馬たちの前哨戦という一面もあった産経大阪杯。この2008年もメイショウサムソン、アサクサキングス、ドリームパスポートといった、天皇賞(春)を目指す、牡馬一線級が出走した。だが、これらを押さえて1番人気に推されたのは、前年の有馬記念2着で、ここまでG1・3勝を挙げていた、紅一点のダイワスカーレットだった。

 レースがスタートすると、1コーナーで早くもダイワスカーレットが先頭に立つ。マイペースな走りで、前半1000mを59秒6と無理なく進んだ。後続はアサクサキングスが2番手、メイショウサムソンは5番手で追いかける展開となる。

 先頭のダイワスカーレットに4コーナーから直線にかけて、アサクサキングス、メイショウサムソン、エイシンデピュティなどが迫った。

 直線で一時はアサクサキングスが先頭に並びかけるが、ダイワスカーレットの真骨頂でもある二の脚をみせ、最後は2番手以下を振り切って、先頭ゴール。勝ちタイムは1分58秒7。見事、始動戦を勝利で飾った。また牝馬による産経大阪杯制覇は、1998年のエアグルーヴ以来となった。

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