ルメール騎手といえば誰もが知る天才のため、基本的には常に過剰人気である。そのため、過去10年の単勝回収率は75％、複勝回収率は81％となっている。つまり、何も考えずにルメール様を買い続けるのは、どぶにお金を捨てているのと一緒である。そこで今回は、『ルメール自信あります専門家』の中毒じゃない象さん（@chudokuzzz）に、ルメール様でも回収率が100％になる条件（過去10年、30戦以上のサンプルがあるもの）を探してもらった。

条件① 東京以外の中距離以上外回り

ルメール騎手と言えば、東京競馬場での活躍を思い浮かべる人が多いだろう。でも、それがあまりにも知れ渡っているせいで、東京では妙味がない。なので東京同様に直線が長く、また中距離以上のレースを狙っていこう。

阪神芝2400m（外回り） 単勝回収率139%・複勝回収率106%

ルメール騎手が阪神芝2400mに乗ると、単勝回収率139%、複勝回収率106%と、かなり優秀な成績を誇る。勝率は35.1%、複勝率70.3%。このコースは外回りで、3コーナーから下り坂が続く設計になっている。この坂を活かしたロングスパートが得意なのがルメール騎手の特徴だ。ペースが緩みやすく、終いの脚が問われる展開になりやすいのも、彼にとって追い風になっている。

新潟芝1800m（外回り） 単勝回収率137%・複勝回収率101%

日本最長の直線658mを誇る新潟芝1800m外回り。ルメール騎手のこのコースでの成績は、単勝回収率137%、複勝回収率101%。勝率は43.8%、複勝率71.9%と非常に安定している。
新潟芝1800mは直線が長いため、追い比べになることが多い。この条件は、ルメール騎手の末脚を引き出す騎乗スタイルと見事に噛み合う。さらに、外枠が有利になりやすいコース形態なので、スムーズに進路を確保しやすいのも強みだ。

京都芝2200m（外回り） 単勝回収率104%・複勝回収率100%

京都芝2200m外回りは、単勝回収率104%、複勝回収率100%と、安定感のある成績。特筆すべきは、緩やかな下り坂を利用したスムーズな加速。このコースは道中のペースが速くなりにくく、最後の直線で持続力が問われる展開になりやすい。ルメール騎手はここでも、外を回して加速する技術を活かし、確実に馬を前へと導いている。