HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » 【高松宮記念走破タイムトップテン】春のスピード王たちの中でも、最速で駆け抜けたのは誰だ! » ページ 7
KinshasanoKiseki
第40回高松宮記念を制した時のキンシャサノキセキ(写真右)

4位:
2004年 サニングデール(タイム:1分07秒9 天候:晴 馬場:良)
2011年 キンシャサノキセキ(タイム:1分07秒9 天候:晴 馬場:良)

 第4位は、2004年のサニングデール、2011年のキンシャサノキセキが記録した1分07秒9だった。

 2004年の高松宮記念は、前年のスプリンターズSとマイルCSを制し、短距離界の頂点に君臨していたデュランダルが、短距離G1・3連勝を狙う一戦となった。その対抗馬の筆頭と目されたのがサニングデールで、2番人気に支持された。

レースは、ギャラントアローがハイペースで逃げる展開。サニングデールは内側の中団で追走し、一方のデュランダルは最後方で待機し、直線での爆発的な末脚に備えた。前半600mは32秒9のハイペースで進行し、勝負は直線へ。

 サニングデールは内から外へ持ち出して進路を確保すると、一気に先頭へ躍り出る。最後方からデュランダルが大外から猛追し、ゴール直前で2頭が並ぶ接戦となったが、サニングデールがクビ差で先着。前年2着の雪辱を果たし、1分07秒9のタイムで優勝を飾った。

 次は、キンシャサノキセキが勝利を収めた2011年の高松宮記念。この年は中京競馬場の改修工事のため、阪神競馬場で行われた。。また、東日本大震災発生からわずか16日後のレースであり、日本全体が沈痛な空気に包まれる中での開催となった。

 レースは、ヘッドライナーと2番人気ダッシャーゴーゴーが先頭を引っ張る展開。8歳馬キンシャサノキセキは、その後ろの3〜4番手で前を追った。前半600mは33秒6の流れ。

 直線に入ると、ダッシャーゴーゴーが単独先頭へ。しかし、3〜4番手で虎視眈々とチャンスを狙っていたキンシャサノキセキが並びかけ、残り100mで先頭へ躍り出ると、そのまま押し切り1着でゴール。走破タイムは1分07秒9。

 この勝利により、高松宮記念史上初の連覇を達成。また、8歳馬による中央G1勝利は史上最年長タイ記録となった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10